2019年10月30日

【タイ語声調】声調のまとめ

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5つの声調と声調番号


タイ語のテキストなどによっては,それぞれの声調番号の順番が違うかもしれません。このあたりがタイ(語?)の適当なところです。番号で識別せずに,平声(1),低声(2),下声(3),高声(4),上声(5)で識別する方法もあります(カッコ内は対応する声調番号)。


Excelでまっすぐの矢印だけで適当に作ったのでイントネーションの感じが分かりにくいかもしれませんがご容赦ください。実際には下のような感じのほうが近いかもしれません。


タイ語の声調はネットのあちこちに音声ファイルやYouTubeの動画ファイルがアップされています。中国語の声調を説明するときと同じようにmaの発音が多いです。

でも声調を覚えるだけが目的なら,中国語(普通語)もタイ語も「えー」とか「あー」でやったほうが日本人には説明しやすくてわかりやすいと思うんですが・・・


4つの声調符号


声調は,原則的には【頭子音+母音+末子音】の組み合わせでイントネーションが決まります。表をもう一度載せておきますと次の通りです。

頭子音
母音
末子音
高子音
中子音
低子音
長母音
短母音
なし
開音
閉音

タイ語の単語は,[頭子音+母音+末子音]の組み合わせがいくつか並んで構成されていると考えることができます。

この(ほぼ)一定の規則を変更するときに使うのが,次の4つの声調符号
◌່ マイエーク
◌້ マイトー
◌໊ マイトリー
◌໋ マイジャッタワー
です(例によって◌は子音を表します)。

この声調符号があるときは,頭子音に続く母音と末子音の組み合わせにかかわらず,頭子音の種類によってのみイントネーションが決まります。そこで,上の表だけの声調規則と,更に4つの声調符号のどれかがあるときの変調をまとめて表にすると,次のようになります。


声調パターン


頭子音 頭子音に声調記号がない場合 頭子音に声調記号がある場合
母音 末子音なし 末子音開音 末子音閉音 ◌່ ◌້ ◌໊ ◌໋
高子音 長母音 5 5 2 2 3
短母音 2 (5) 2
中子音 長母音 1 1 2 2 3 4 5
短母音 2 1 2
低子音 長母音 1 1 3 3 4
短母音 4 1 4

どの末子音が開音または閉音になるのかについては,【タイ文字】末子音の記事をご参照ください。

高子音

頭子音が高子音のときは第5声で発音することになっていながら,そのあとに短母音が続くと自然に第2声になってしまいます。また,閉音の末子音が続くと息が止まってしまうので,やっぱり自然に第2声になってしまいます。結論として,声調符号がマイトーのときの第3声を除いて,高子音はぜんぶ第5声のつもりで自然に発音すればよいでしょう。

中子音

空白セルには該当する声調番号はありません。つまり,マイトリーとマイジャッタワーは中子音の頭子音だけに付くことがあります。

低子音

低子音の文字数が一番多いので分類が難しそうですが,低子音は声調が1か3か4のどれかです。この低子音が3か4の声調で発音されるときに,タイ語のイントネーションにその特徴が良く表れます。高子音と中子音の声調に順番に慣れていき,最後に低子音の声調を自在に(無意識にと言っても良いかもしれませんが)正しく発音できるようになると,タイ人から「発音がイイね!」と言われるようになります。

母音

声調パターンを分類すると細かくなりますが,「自然に発音すると,そのようにしか発音できない」パターンが多いことに気がつきます。

短母音は,文字通り,短く発音します。一方で,第3声と第5声は長く発音しなければそのようなイントネーションにはなりませんから,「第3声と第5声を短く発音してみなさい」と言われても,そんなことはできません。

短母音+末子音(開音)のときは短母音を短く発音しても,その後の子音の発音で鼻から息が抜けるので,自然に長母音のような発音になります。そこで,

短母音+末子音(開音)=長母音+末子音(なし)=長母音+末子音(開音)

の声調と考えていれば良いです。

その他

声調と声調番号がわかりやすくなるように,別のところでは
(1)⭢ (2)⭣ (3)⤵ (4)⤴ (5)⮍
の数字か矢印記号を使うことがあります。

どの声調パターンでもそのうち慣れるので,適当な声調で発音したつもりでも正しいイントネーションで発音するようになります。でも最初のころは慣れるのが大変です。

タイ料理は様々な味覚が絡み合って複雑な味付けになっていますが,それは料理だけにしてほしいものですね。

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